今日は土曜日で事務員さんは出勤していません。他の人たちもみんな出かけています。ですが、国道沿いにある事務所の窓の外、ひっきりなしに選挙カーが通ります。
「最後のお願いに参りました~!!」
小さい会社なのですが一応50人の社員が在籍していますから、皆さんご挨拶に立ち寄ってくださる。50票50票ってね^^
え~~今日あたしひとりだから~~
それに私は一票しかないから~
おまけに期日前投票でもう投票しちゃったから~~
と言う心の声はしまって、選挙カーが通るたび、急いで外に出て手をふり「頑張ってください!応援しています」
ぬわ~んて言っちゃったりして~~握手をしっかり交わすね。
ん~~~いぽくりっと(偽善者)のmiruちゃん おほ
今回市長は無投票。市議も18議席で18人だったので無投票になるはずでしたが、なんと前回落選した御仁が「無投票なんて良くない。再度挑戦する」と言い出し、選挙が行われる運びに。
彼は地元でもあまり人望がなく、前回「大恥をかいた、二度とごめん」と奥さまが猛反対で今回お手伝い無し。軽自動車をにわかの選挙カーにしてマイクではなく、運動会などで使う拡声器で、うぐいす嬢も頼まず自身の声だけで「よろしくお願いします」と頑張っている様子。
でも、クリーンをアピールする若い3,40代の候補者が学生アルバイトを仲間に自転車で走り回っているのとは違って、いかにも貧乏ったらしい。おまけに選挙参謀は選挙無縁の仲間数人、選挙事務所には人影もなく、
「なんで出たの?立候補せず無投票なら、これだけの選挙にかかる費用が浮いたのに。市民の税金無駄に使って、マニフェストもないくせに駄々っ子みたいなことするなよ。」とブーイングの嵐。
そんななか、現在の市長が、歴代議長の中で最優秀と言わしめた市議候補がやってきました、当社の専務も昔からの参謀で選挙の時はいつも駆り出されているのですがその人が奥様共々走り回っている。
「今回は皆さん問題ないでしょうに、大変ですね」と私がいうと
「いや、選挙は魔物ですから・・・・是非・・・」ってね^^
なんでも無投票なら見過ごされていたが、選挙ともなると、3人ほどが落ちる可能性のある人がいるというのだ。
ん~~となると、あの「お騒がせ御仁」の参戦も無駄ではなかったことになるのかな?
さて、衆議院、国政選挙でございますよ。
今回、国もお騒がせなお人たちが多かったが、どうなるのでしょう。すべては明日決まりますね。
____________________
フランスに住む日本人のための在外選挙投票が出来るようになったのは、
2000年平成12年に行われた第42回衆議院議員総選挙、(第一次森内閣)のときでした。その10年くらい前から在外選挙を行うよう国に働きかけが世界中から起こっていましたので、法案が通過し当時フランス在住の日本人たちは喜んでいました。(私もね^^)
ですが、日本の外務省の海外在留邦人数統計で、2015年平成27年10月1日現在、在外日本人数は、131万7,078人。投票の出来る人が半分として65万人いるはずですが、2012年平成24年12月3日時点で、総務省の在外選挙人名簿登録者数は、たった 10万6156人だそう。
外国に住んでいるから日本の政治はどうでもいい、と言うわけにはいかない時代。また世界を見ていればこその外国在住者は重要な一票になること、大いに考えられるので、日本の議員さんは、もう少しそこに視点を置くと、新しい票につながるかも、また在外有権者は他人事の様に見ていないで、権利を主張するならば、義務を果たしてほしいものだと思います。
ただ、外国に居住する有権者が投票にあたり、居住地から投票所までが遠距離だったり投票用紙が誤った住所に送付されたり、事務手続きが煩雑だったり、郵送に遅延が生じて、無効票になってしまったりと、結構あちこちで問題はあるのです。
フランスでは、外国に在留するフランス人は・・(ごめんなさい、どれほどいるのか把握できていませんが、その中で) 約130万人が在外選挙人名簿に登録しているそうです。日本の13倍です。
そこでフランスでは電子投票を2012年のサルコジ大統領→オランド大統領の時から始めました。在外投票総数の55%を超える24万票以上が電子投票され、
11人のフランス国会議員が直接選出されました。
史上初めて、インターネットが国政選挙における重要な投票手段としての役割を果たした!と大騒ぎでしたが・・・・・今年の2017年6月の選挙の時は、サイバー攻撃の脅威を理由に、同3月に電子投票をしないという法案が通りました。
ですよね~~~ネットなんか絶対的な信用はありませんよね~
____________________
話変わりますが、
フランスで最初の女性国会議員はマルト・シマールさんという女性でした。
1945年昭和20年女性参政権が認められる以前の1943年、アルジェ暫定諮問議会84議席のうち唯一の女性議員だったそうです。
当時は10人だった女性議員、第13立法期では、今まで最多の107人の女性議員がいるそうです。
一方1946年昭和21年日本でも女性参政権が認められましたね。
初の女性代議士の一人となった園田天光光さんって変わったお名前ですね。ヨーグルトを紹介した人で有名ですが、2015年までご健在だったのですって。第22回衆議院選挙で33人が当選したそうですが、あれからん十年、なのに現在もまだ衆議院の女性議員って45人ほどだそう。頑張れ日本女子!
もっと投票が進んで女性の議員さんにも頑張っていただきたいものですね。
そうそう、日本では選挙と言うと不正が取りざたされて、責任を取って折角の議員の席を手放すこともありますが、
フランスでも、不正を疑う知事や候補者は憲法院に審査請求ができ、選挙人も同院に異議申し立てができます。
不正が明らかになると、選挙が無効になるか、もしくは選挙結果が修正されることがあります。ですが、すべての不正が取りざたされるとは限りませんで、
「ある不正」が、【結果を変えるほどの票数を動かす効果】がなければなくてはならず、もし、たいして影響がないと判断されると、「あきらかな不正行為」であっても、
処罰されないのだそうですよ。
え~~っ!!線引き難しそうでですよね。
不正はふせいですよね^^
選挙についての世間話でしたが^^みなさま、投票にはいきましょうね~~~
____________________
参考引用:
在日フランス大使館https://jp.ambafrance.org/article5525
総務省http://www.soumu.go.jp/senkyo/hoho.html
2017年10月22日日曜日
2017年10月13日金曜日
ステレオタイプ3 フランスと日本の赤ちゃんの名前 by Miruba
日本では、新生児に付ける名前のなかに「キラキラネーム」というジャンルがあるようだが、龍飛伊(ルフィ)紗音瑠(シャネル)姫星(きてぃ)など、学校の先生が読めなくて困っていると聞く。
昔は生まれてくる赤ちゃんの祖父母に命名を頼んだり、どこか世話役的な人にお願いしたりしたものだが、最近は赤ちゃんの両親が我が子のために、それこそ一生懸命考えている場合が多いようだ。
株式会社赤ちゃん本舗の「2017年上半期赤ちゃんお名前ランキング」では、約3万8千件の中のTOP20の名前が発表された。TOP3の名前を挙げると、
<男の子>①悠真(ゆうま) ②蓮(れん) ③大翔(ひろと)
<女の子>①咲良(さくら) ②結名(ゆうな) ③凛(りん)
〇〇子や〇〇美の多かった私の子供の時代、友人の中には目にしなかった名前ばかりだ。
一方で、抱美弟(だびで)とか夜姫(ねおん)などの音に漢字を当てはめたキラキラネームは、将来を考えた時、名付けた事を後悔している親もいるらしい。いじめの対象になるのでは、と心配をしているのだ。
1993年「悪魔ちゃん命名騒動」があった。両親が自分の子供に「悪魔」と名前をつけようとして役所で受理されず、裁判を起こした。テレビに出たり雑誌のインタビューに答えたり、父親はすっかり「時の人」だったが、結局子供の名前は幸いにも「悪魔ちゃん」にはならなかったようである。
宗教色の強いフランスでは名前も宗教から来ていることが多い。
昔から名前はある一定の聖人暦から選ばなくてはならなかったが、かのナポレオンが規制を少しだけ緩和した。それでも、他の聖人暦の名前もよい、ということと、古代の歴史的人物の名前OKと言う限定されたものだった。名前の完全自由化されたのが1993年なのでまだ24年しかたっていない。
法律で自由化された当初は、元々人種の坩堝のパリなので、色々な新しい名前も増えていたようだが、最近またレトロな名前ブームがおきていて、2016年のINSEE「国立統計経済研究所」で公表されている名前の統計データを見てみると、TOP3は次のようになる。
<男の子>
①Leo レオ【聖人暦11月10日】1世紀から20世紀初めころまで使われていたレトロな名前が復活
②Gabrielガブリエル【聖人暦9月29日】中世のころ人気でさらに2007年から2015年までトップの座を守り続けた。一位は逃したが堂々の2位。キリスト・イスラム・ユダヤそれぞれの宗教で崇拝される人物の名前であると言うところに勝利のカギが。
③Adamアダム【聖人暦5月16日】世界中が知っている旧約聖書に登場する名前。
<女の子>
①Louiseルゥイーズ【聖人暦3月15日】こちらも、レトロな名前の人気ブームに乗れたからか、断トツの一位。
②Emmaエンマ【聖人暦4月19日】ジェーン・オースティンの「エンマ」と言う小説のヒットが影響し、米・英・カナダ・北欧・ドイツでも人気の名前という。
③Chloeクロエ【聖人暦10月5日】ギリシャ神話収穫の女神の名前
このように、一時期は結構奇抜な名前もあったようだが、最近はまた「昔の名前で出ています」と言うのか、聖人の名前オンパレードである。
とはいえ現在の統計で(年齢関係なく)フランスで番多い名前のTOP3は、
<男> jean ジャン Michel ミッシェル Philippe フィリップ
<女> Marieマリー Jeanneジャンヌ Francoiseフランソワーズ
と、<フランス人の名前>では「これ!」と言うなじみ深いステレオタイプの名前ばかりだ。最もすべて聖人の名前ではあるが、かたや、統計経済研究所の発表から日本名を見てみると、(年齢に関係なく)日本人に多い名前TOP3は、
<男> ヒロシ、 タカシ、 アキラ
<女> ケイコ、 ヨウコ、 ヨシコ
と、これもまさに日本人の名前では馴染みのあるステレオタイプの名前ばかりとなる。
なんだか安心をしてしまうから困ったもので、ステレオタイプどっぷりの自分を改めて認識してしまう。
最もフランス人にも「他の人と違う名前がいい症候群」の親はいて、昔から見られるのがファッションの影響で、三宅一生の<ISSEYイッセイ>や高田 賢三の<KENZOケンゾー>また最近ではアニメの「セントセイヤ」の <SEIYAセイヤ>と言う名前もみられるという。
他には、
☆Fraise フレーズちゃん(イチゴのこと)
☆Nutella ヌテラちゃん(チョコレートジャムの商品名!!)
などと言う命名は、まだかわいいが、
☆Abstinence アブスティナンスちゃん(節制・禁欲)
☆Boghosse ボゴッスちゃん(イケメンの派生語)
☆Cervelle セヴェルちゃん(脳みそ)
☆Euthanasia ユタナジアちゃん(安楽死!!)
など、いったいどういう考えなんだろう、と見識を疑いたくなる名前もある。
日本の本屋には一つの棚を埋め尽くすほどの命名本があるが(私も娘の誕生の時に買ったけど~)フランスでも最近では命名用の名前ガイド本がたくさん出るようになった。
また、統計学的見地から、出世する名前とか、学校で成績優秀になる名前とか、その相関関係を調べている社会学者などもいて、少子化にあって益々子供の名前選びに、熱くなっているように思う。
子供は親の人形でもペットでもない。
もちろん国の文化を考えてステレオタイプの名前が良いとい言う訳ではないが、親のエゴで名前を付けることだけは避けたいものだ。
____________________________
参考・引用;
*赤ちゃん本舗
http://www.akachan.jp/company/news_release/article/post_334.html
*キラキラネームとは
https://matome.naver.jp/odai/2137302649433148301
*日本に実在する珍しい子供の名前より
https://matome.naver.jp/odai/2136040602024072401
*INSEE France 国立統計経済研究所
*OVNIParisミニコミ誌
https://www.insee.fr/en/accueil
*悪魔ちゃん命名騒動
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E5%91%BD%E5%90%8D%E9%A8%92%E5%8B%95
*名前についての豆知識
http://ww3.tiki.ne.jp/~masanao/study/study2no1.htm
昔は生まれてくる赤ちゃんの祖父母に命名を頼んだり、どこか世話役的な人にお願いしたりしたものだが、最近は赤ちゃんの両親が我が子のために、それこそ一生懸命考えている場合が多いようだ。
株式会社赤ちゃん本舗の「2017年上半期赤ちゃんお名前ランキング」では、約3万8千件の中のTOP20の名前が発表された。TOP3の名前を挙げると、
<男の子>①悠真(ゆうま) ②蓮(れん) ③大翔(ひろと)
<女の子>①咲良(さくら) ②結名(ゆうな) ③凛(りん)
〇〇子や〇〇美の多かった私の子供の時代、友人の中には目にしなかった名前ばかりだ。
一方で、抱美弟(だびで)とか夜姫(ねおん)などの音に漢字を当てはめたキラキラネームは、将来を考えた時、名付けた事を後悔している親もいるらしい。いじめの対象になるのでは、と心配をしているのだ。
1993年「悪魔ちゃん命名騒動」があった。両親が自分の子供に「悪魔」と名前をつけようとして役所で受理されず、裁判を起こした。テレビに出たり雑誌のインタビューに答えたり、父親はすっかり「時の人」だったが、結局子供の名前は幸いにも「悪魔ちゃん」にはならなかったようである。
宗教色の強いフランスでは名前も宗教から来ていることが多い。
昔から名前はある一定の聖人暦から選ばなくてはならなかったが、かのナポレオンが規制を少しだけ緩和した。それでも、他の聖人暦の名前もよい、ということと、古代の歴史的人物の名前OKと言う限定されたものだった。名前の完全自由化されたのが1993年なのでまだ24年しかたっていない。
法律で自由化された当初は、元々人種の坩堝のパリなので、色々な新しい名前も増えていたようだが、最近またレトロな名前ブームがおきていて、2016年のINSEE「国立統計経済研究所」で公表されている名前の統計データを見てみると、TOP3は次のようになる。
<男の子>
①Leo レオ【聖人暦11月10日】1世紀から20世紀初めころまで使われていたレトロな名前が復活
②Gabrielガブリエル【聖人暦9月29日】中世のころ人気でさらに2007年から2015年までトップの座を守り続けた。一位は逃したが堂々の2位。キリスト・イスラム・ユダヤそれぞれの宗教で崇拝される人物の名前であると言うところに勝利のカギが。
③Adamアダム【聖人暦5月16日】世界中が知っている旧約聖書に登場する名前。
<女の子>
①Louiseルゥイーズ【聖人暦3月15日】こちらも、レトロな名前の人気ブームに乗れたからか、断トツの一位。
②Emmaエンマ【聖人暦4月19日】ジェーン・オースティンの「エンマ」と言う小説のヒットが影響し、米・英・カナダ・北欧・ドイツでも人気の名前という。
③Chloeクロエ【聖人暦10月5日】ギリシャ神話収穫の女神の名前
このように、一時期は結構奇抜な名前もあったようだが、最近はまた「昔の名前で出ています」と言うのか、聖人の名前オンパレードである。
とはいえ現在の統計で(年齢関係なく)フランスで番多い名前のTOP3は、
<男> jean ジャン Michel ミッシェル Philippe フィリップ
<女> Marieマリー Jeanneジャンヌ Francoiseフランソワーズ
と、<フランス人の名前>では「これ!」と言うなじみ深いステレオタイプの名前ばかりだ。最もすべて聖人の名前ではあるが、かたや、統計経済研究所の発表から日本名を見てみると、(年齢に関係なく)日本人に多い名前TOP3は、
<男> ヒロシ、 タカシ、 アキラ
<女> ケイコ、 ヨウコ、 ヨシコ
と、これもまさに日本人の名前では馴染みのあるステレオタイプの名前ばかりとなる。
なんだか安心をしてしまうから困ったもので、ステレオタイプどっぷりの自分を改めて認識してしまう。
最もフランス人にも「他の人と違う名前がいい症候群」の親はいて、昔から見られるのがファッションの影響で、三宅一生の<ISSEYイッセイ>や高田 賢三の<KENZOケンゾー>また最近ではアニメの「セントセイヤ」の <SEIYAセイヤ>と言う名前もみられるという。
他には、
☆Fraise フレーズちゃん(イチゴのこと)
☆Nutella ヌテラちゃん(チョコレートジャムの商品名!!)
などと言う命名は、まだかわいいが、
☆Abstinence アブスティナンスちゃん(節制・禁欲)
☆Boghosse ボゴッスちゃん(イケメンの派生語)
☆Cervelle セヴェルちゃん(脳みそ)
☆Euthanasia ユタナジアちゃん(安楽死!!)
など、いったいどういう考えなんだろう、と見識を疑いたくなる名前もある。
日本の本屋には一つの棚を埋め尽くすほどの命名本があるが(私も娘の誕生の時に買ったけど~)フランスでも最近では命名用の名前ガイド本がたくさん出るようになった。
また、統計学的見地から、出世する名前とか、学校で成績優秀になる名前とか、その相関関係を調べている社会学者などもいて、少子化にあって益々子供の名前選びに、熱くなっているように思う。
子供は親の人形でもペットでもない。
もちろん国の文化を考えてステレオタイプの名前が良いとい言う訳ではないが、親のエゴで名前を付けることだけは避けたいものだ。
____________________________
参考・引用;
*赤ちゃん本舗
http://www.akachan.jp/company/news_release/article/post_334.html
*キラキラネームとは
https://matome.naver.jp/odai/2137302649433148301
*日本に実在する珍しい子供の名前より
https://matome.naver.jp/odai/2136040602024072401
*INSEE France 国立統計経済研究所
*OVNIParisミニコミ誌
https://www.insee.fr/en/accueil
*悪魔ちゃん命名騒動
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E5%91%BD%E5%90%8D%E9%A8%92%E5%8B%95
*名前についての豆知識
http://ww3.tiki.ne.jp/~masanao/study/study2no1.htm
2017年10月6日金曜日
ステレオタイプ2「高齢者ステレオタイプって?」 by Miruba
ステレオタイプと言うのは色々ある。
科学的な根拠はないと言われながら日本人ならみんなが知っている血液型ステレオタイプとしては、
•A型:気配りができる、神経質、羽目を外さない、まじめ
•B型:マイペース、思ったことを口にする、楽観的、人見知りしない
•O型:現実的、逆境に強い、小さいことにこだわらない、野心家
•AB型:繊細で傷つきやすい、合理的、裏表がある、ユニーク
などだ、当てはまる人もいればそうではない人、信じる人信じない人、様々だろう。
またよく言われる国民的ステレオタイプは、
アメリカ人=独善的、大国、おおざっぱ
ロシア人=酒好き、本当は共産党が嫌い
ドイツ人=権威主義、 生真面目、科学的
フランス人=好色、グルメ、自意識過剰
イギリス人=紳士、堅苦しい、食事まずい
イタリア人=スケベ、臆病、情熱的
日本人=勤勉、金持ち、女は淫乱
朝鮮人=短気、愛国心が強い、日本に敵対心を持つ
中国人=椅子と机以外食べる、人口が多い、後進国(いまだに)
などといったイメージがあるそう。
国民的ステレオタイプのジョークはよくあるが、草むしりをいろんな民族にさせてみると・・・と言う題では。
イタリア人:休憩しいしいろくに草もむしらず時間が来たので帰宅する。
イギリス人:仕事はするがとっかかるまでのティータイムが長い。
アメリカ人:草刈り機がくるまで休憩。機械の調子悪いと弁護士に相談する。
フランス人:とりあえずアシンメトリーな芸術的な草むしりを追求。
ドイツ人:面積から必要な仕事量を割り出し、計画的に草をむしり雑草の根一つ残さず刈り取ってしまう。
日本人:ドイツ人と同じ方法で草を刈ってしまうが、刈り取った後に会社まで作ってしまう
特徴をよく表していると言えるだろう。
しかしステレオタイプに違和感を持つことの方が多いかもしれない。なぜなら人間の性格は国や血液型で変わるのではなく、10人いれば10通りあるのだから、十把一絡げ的な分類への違和感は当然である。
だが、これらのステレオタイプと言うのは全くのイメージや偏見などから言っているのではない。49カ国4,000人の男女を対象に、「あなたは、色々な国の国民がどんな性格特性を持っていると思うか」と尋ねたところ、先の国民性ステレオタイプ一覧表とほぼ同じ答えだったという。誰もが自他ともに認めているのである。
日本でも「日本国民性調査」という同じような調査が数年ごとに行われている。日本国民性調査では、継続調査としての国民性調査のねらいは大別して二つあるとしている。
第一は、長期にわたる継続質問項目によって、日本人の「ものの考え方」の変化の様相を明らかにすること。第二は、従来との継続を図りながら、将来の新しい動向を探り、それに備えること。国民性を調査することが将来に備えることになる?とはどういうことだろう。
そもそもステレオタイプを調べるメリットとしてどのようなことが考えられるかと言うと、知らない人種や物事を時間を使って調べなくても簡単にイメージできるということなのだ。
例えば、100年前、日本人とアメリカ人がはじめて会って挨拶をする。アメリカ人は挨拶のとき最初から笑顔満面馴れ馴れしく握手を求めるが、(握手に手を出さないのは拒否?なんて礼儀知らず)と日本人に侮蔑の目を向けるかも。
日本人は、真面目な顔をして慇懃に頭を下げてお辞儀をするが、(お辞儀もしないなんて礼儀知らずな野蛮人だ)とアメリカ人に冷たい目を向けるかも。
そんなこともステレオタイプで知っていれば、お互いのマナーを尊重して、敬意を払い笑顔で握手をしながら頭を下げるという芸当が、会ったその日からできる。
ステレオタイプの認知のメリットは、膨大な情報を一定の型にはめて把握することで、情報を効率的に処理することができ認知資源の節約なのだ。
一方、ステレオタイプを意識するデメリットとして、ステレオタイプでみることで、固定化した評価をしてしまう恐れは当然ある。人や物の本来持っている性質や独自性を見過ごし、相手を誤解したまま否定的な評価や感情によって差別や偏見を生じさせる危険がないとはいえない。
「高齢者ステレオタイプ」と言うジャンルで見てみたい。
「高齢者のステレオタイプとは?」その多くが、病気や障害を抱えた高齢者を<ケアする周りの人々>によって語られてきた。
そのため、彼らによって『平均像』が作られてきたことが大きい。
また高齢者調査というと病気や障害についての調査が多く、生き生きと活動している高齢者の実態調査は意外と少ないのだ。
偏ったステレオタイプ感によって専門家やマスコミが高齢者ステレオタイプをつくり、老いは必ず寝たきりや認知症、一人暮らしの悲惨な生活をもたらすものとして、ネガティブ、否定的にとらえてきたことは大きいかもしれない。
そのため人々の中に「老いる」ことへの誤解と漠然たる不安が生じ間違った先入観が広まってしまい、「高齢者に対する偏見や差別」を意味する「エイシズム」が台頭したといわれる。
近年高齢者市場(シニア)に対する注目度が急速に高まったのは2007年、団塊市場に新たな市場を期待し様々な企業が参入を試みたが、成功する事例は少なかった。
高齢者と言われる団塊世代には、現実にはまだ現役が多いにもかかわらず、定年になれば暇ができるはずという旧ステレオタイプの見方をして、失敗したのだろうか。
これがステレオタイプのデメリットだが、現在の固定概念は、意外にも良いと思われているところからも強固に作り上げられている。
「高齢者ステレオタイプ」の良いところを見ると、「優遇される」ということだ。
まず、自分が高齢者となった目安となるのが、映画の割引や博物館の入場料、飛行機や電車のキップの割引などが得られることだ。
個人的には全く老人と感じていないのにもかかわらず、しかし割引は受けた方が得だ。
そう思うので、ついつい「自分は社会的に老人である」ことを受け入れてしまう。
そんなことを繰り返していると、次第に自分を老人と認めるようになるのだ。
(自他ともに)高齢者ステレオタイプの出来上がりである。
では、この固定概念からどのように脱出するか。
それは別の新しい「高齢者ステレオタイプ」を調査することで作ればいいのだ。
先のメリーランド州ボルチモアにある米国国立老化研究所では、健康な人々の老化による身体的・精神的・情緒的影響を調べるために計画された統計、17歳から96歳までの2,200人を対象に、その一人一人の老化を平均13年間追跡した。
結果老いたヒトは多くの生理的心理的測定において若い人たちよりむしろ個人差の値が大きかったという。
これは「老人はみな本質的に同じだ」という古い固定概念が、間違っていることを証明したのだ。
研究所では、異常に「若い」80歳の人と異常に「年老いた」40歳の人がいることを発表。
人が高齢者になるかどうかの決め手は年齢よりもむしろその人のライフスタイルという結論だ。
55歳以上75歳未満を「ヤング・オールド(young-old)」
75歳以上85歳未満を「オールド・オールド(old-old)」
85歳以上の人々を「超高齢期(oldest-old)」と定義するようになっている(資料;Newgarten,B.L.,)
日本でも年齢階層別に医療や介護を受けている人口を見ると85歳を過ぎると、過半数が医療や介護の対象となってはいるのだが、65~85歳の多くは健康であり、高齢者の8割は自立しているという(資料;厚生労働省大臣官房統計情報部)
「日本国民性調査」の「国民性を調査することが将来に備えることになる」というのはつまり、国民性ステレオタイプや血液型ステレオタイプ・高齢者ステレオタイプとステレオタイプをふまえつつ、その変化に注意しながら、調査を再検証していくと、「大きな利益をもたらすことも可能である」と言うことにならないだろうか。
世帯主が60歳以上の年間消費額を高齢市場と仮定してその規模を推計すると、【2015年には72兆円、市場全体の占める割合は全体の4割を超すと予想されていたが、現実には80兆円。2030年には100兆円、市場全体に占める割合はなんと約5割に達する】(資料:ニッセイ基礎研究所)
つまりステレオタイプを見ることは、「高齢者」と言うジャンル一つをとっても将来を見、経済を見ることになるので、ジョークで済ませるのはいかにももったいないということになるし、また大いに利用されていくことになるだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考一部引用:
国民性ジョークを楽しむために
https://matome.naver.jp/odai/2133676431252439601
知育ノート
http://www.chiikunote.com/entry/stereotype
超高齢社会とシニアビジネスの役割
http://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20170806114549.pdf?id=ART0010425052
科学的な根拠はないと言われながら日本人ならみんなが知っている血液型ステレオタイプとしては、
•A型:気配りができる、神経質、羽目を外さない、まじめ
•B型:マイペース、思ったことを口にする、楽観的、人見知りしない
•O型:現実的、逆境に強い、小さいことにこだわらない、野心家
•AB型:繊細で傷つきやすい、合理的、裏表がある、ユニーク
などだ、当てはまる人もいればそうではない人、信じる人信じない人、様々だろう。
またよく言われる国民的ステレオタイプは、
アメリカ人=独善的、大国、おおざっぱ
ロシア人=酒好き、本当は共産党が嫌い
ドイツ人=権威主義、 生真面目、科学的
フランス人=好色、グルメ、自意識過剰
イギリス人=紳士、堅苦しい、食事まずい
イタリア人=スケベ、臆病、情熱的
日本人=勤勉、金持ち、女は淫乱
朝鮮人=短気、愛国心が強い、日本に敵対心を持つ
中国人=椅子と机以外食べる、人口が多い、後進国(いまだに)
などといったイメージがあるそう。
国民的ステレオタイプのジョークはよくあるが、草むしりをいろんな民族にさせてみると・・・と言う題では。
イタリア人:休憩しいしいろくに草もむしらず時間が来たので帰宅する。
イギリス人:仕事はするがとっかかるまでのティータイムが長い。
アメリカ人:草刈り機がくるまで休憩。機械の調子悪いと弁護士に相談する。
フランス人:とりあえずアシンメトリーな芸術的な草むしりを追求。
ドイツ人:面積から必要な仕事量を割り出し、計画的に草をむしり雑草の根一つ残さず刈り取ってしまう。
日本人:ドイツ人と同じ方法で草を刈ってしまうが、刈り取った後に会社まで作ってしまう
特徴をよく表していると言えるだろう。
しかしステレオタイプに違和感を持つことの方が多いかもしれない。なぜなら人間の性格は国や血液型で変わるのではなく、10人いれば10通りあるのだから、十把一絡げ的な分類への違和感は当然である。
だが、これらのステレオタイプと言うのは全くのイメージや偏見などから言っているのではない。49カ国4,000人の男女を対象に、「あなたは、色々な国の国民がどんな性格特性を持っていると思うか」と尋ねたところ、先の国民性ステレオタイプ一覧表とほぼ同じ答えだったという。誰もが自他ともに認めているのである。
日本でも「日本国民性調査」という同じような調査が数年ごとに行われている。日本国民性調査では、継続調査としての国民性調査のねらいは大別して二つあるとしている。
第一は、長期にわたる継続質問項目によって、日本人の「ものの考え方」の変化の様相を明らかにすること。第二は、従来との継続を図りながら、将来の新しい動向を探り、それに備えること。国民性を調査することが将来に備えることになる?とはどういうことだろう。
そもそもステレオタイプを調べるメリットとしてどのようなことが考えられるかと言うと、知らない人種や物事を時間を使って調べなくても簡単にイメージできるということなのだ。
例えば、100年前、日本人とアメリカ人がはじめて会って挨拶をする。アメリカ人は挨拶のとき最初から笑顔満面馴れ馴れしく握手を求めるが、(握手に手を出さないのは拒否?なんて礼儀知らず)と日本人に侮蔑の目を向けるかも。
日本人は、真面目な顔をして慇懃に頭を下げてお辞儀をするが、(お辞儀もしないなんて礼儀知らずな野蛮人だ)とアメリカ人に冷たい目を向けるかも。
そんなこともステレオタイプで知っていれば、お互いのマナーを尊重して、敬意を払い笑顔で握手をしながら頭を下げるという芸当が、会ったその日からできる。
ステレオタイプの認知のメリットは、膨大な情報を一定の型にはめて把握することで、情報を効率的に処理することができ認知資源の節約なのだ。
一方、ステレオタイプを意識するデメリットとして、ステレオタイプでみることで、固定化した評価をしてしまう恐れは当然ある。人や物の本来持っている性質や独自性を見過ごし、相手を誤解したまま否定的な評価や感情によって差別や偏見を生じさせる危険がないとはいえない。
「高齢者ステレオタイプ」と言うジャンルで見てみたい。
「高齢者のステレオタイプとは?」その多くが、病気や障害を抱えた高齢者を<ケアする周りの人々>によって語られてきた。
そのため、彼らによって『平均像』が作られてきたことが大きい。
また高齢者調査というと病気や障害についての調査が多く、生き生きと活動している高齢者の実態調査は意外と少ないのだ。
偏ったステレオタイプ感によって専門家やマスコミが高齢者ステレオタイプをつくり、老いは必ず寝たきりや認知症、一人暮らしの悲惨な生活をもたらすものとして、ネガティブ、否定的にとらえてきたことは大きいかもしれない。
そのため人々の中に「老いる」ことへの誤解と漠然たる不安が生じ間違った先入観が広まってしまい、「高齢者に対する偏見や差別」を意味する「エイシズム」が台頭したといわれる。
近年高齢者市場(シニア)に対する注目度が急速に高まったのは2007年、団塊市場に新たな市場を期待し様々な企業が参入を試みたが、成功する事例は少なかった。
高齢者と言われる団塊世代には、現実にはまだ現役が多いにもかかわらず、定年になれば暇ができるはずという旧ステレオタイプの見方をして、失敗したのだろうか。
これがステレオタイプのデメリットだが、現在の固定概念は、意外にも良いと思われているところからも強固に作り上げられている。
「高齢者ステレオタイプ」の良いところを見ると、「優遇される」ということだ。
まず、自分が高齢者となった目安となるのが、映画の割引や博物館の入場料、飛行機や電車のキップの割引などが得られることだ。
個人的には全く老人と感じていないのにもかかわらず、しかし割引は受けた方が得だ。
そう思うので、ついつい「自分は社会的に老人である」ことを受け入れてしまう。
そんなことを繰り返していると、次第に自分を老人と認めるようになるのだ。
(自他ともに)高齢者ステレオタイプの出来上がりである。
では、この固定概念からどのように脱出するか。
それは別の新しい「高齢者ステレオタイプ」を調査することで作ればいいのだ。
先のメリーランド州ボルチモアにある米国国立老化研究所では、健康な人々の老化による身体的・精神的・情緒的影響を調べるために計画された統計、17歳から96歳までの2,200人を対象に、その一人一人の老化を平均13年間追跡した。
結果老いたヒトは多くの生理的心理的測定において若い人たちよりむしろ個人差の値が大きかったという。
これは「老人はみな本質的に同じだ」という古い固定概念が、間違っていることを証明したのだ。
研究所では、異常に「若い」80歳の人と異常に「年老いた」40歳の人がいることを発表。
人が高齢者になるかどうかの決め手は年齢よりもむしろその人のライフスタイルという結論だ。
55歳以上75歳未満を「ヤング・オールド(young-old)」
75歳以上85歳未満を「オールド・オールド(old-old)」
85歳以上の人々を「超高齢期(oldest-old)」と定義するようになっている(資料;Newgarten,B.L.,)
日本でも年齢階層別に医療や介護を受けている人口を見ると85歳を過ぎると、過半数が医療や介護の対象となってはいるのだが、65~85歳の多くは健康であり、高齢者の8割は自立しているという(資料;厚生労働省大臣官房統計情報部)
「日本国民性調査」の「国民性を調査することが将来に備えることになる」というのはつまり、国民性ステレオタイプや血液型ステレオタイプ・高齢者ステレオタイプとステレオタイプをふまえつつ、その変化に注意しながら、調査を再検証していくと、「大きな利益をもたらすことも可能である」と言うことにならないだろうか。
世帯主が60歳以上の年間消費額を高齢市場と仮定してその規模を推計すると、【2015年には72兆円、市場全体の占める割合は全体の4割を超すと予想されていたが、現実には80兆円。2030年には100兆円、市場全体に占める割合はなんと約5割に達する】(資料:ニッセイ基礎研究所)
つまりステレオタイプを見ることは、「高齢者」と言うジャンル一つをとっても将来を見、経済を見ることになるので、ジョークで済ませるのはいかにももったいないということになるし、また大いに利用されていくことになるだろう。
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参考一部引用:
国民性ジョークを楽しむために
https://matome.naver.jp/odai/2133676431252439601
知育ノート
http://www.chiikunote.com/entry/stereotype
超高齢社会とシニアビジネスの役割
http://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20170806114549.pdf?id=ART0010425052
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