今回は、夢野来人さんのショート・ショートをお楽しみください。
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「ゼウスさま、大変でございます。大洪水がやってきて、このままでは我々神々は死にたえてしまいます」
「あわてるでない。こんな時のために巨大な船が用意してあるのじゃ」
「さすがはゼウスさま。でも、さすがにすべての神を連れていくわけにはまいりません」
「それはそうじゃ。各担当神につき一対ずつのつがいを選抜して乗船させる」
「なるほど、それは良き考え。ではさっそく準備いたします」
すべての担当神を一対ずつ乗せ、超巨大宇宙船は出発した。
----- 45.5億年後 ------
「ゼウスさま。何が行けなかったのでしょう。このノアの箱船地球号では、神々はもはや絶滅寸前」
「最小存続可能個体数を考慮に入れるのを忘れておった」
「それは、なんでございましょう」
「個体群が長期間存続するために必要な最低限の個体数のことじゃよ」
「だいたい、どれくらいいれば存続可能なのですか」
「種によっても差が大きいのじゃが、中国のパンダなどでは50~60頭と言われておる。脊椎動物の平均で500個体から1000個体じゃな」
「少ないではないですか。わがノアの箱船には一万ほどの神々を乗せてまいったはずです」
「ところが、我ら神々の最小存続可能個体数は八百万と言われておる」
「えー、それではとても」
♪ジャンジャカジャーン、ジャジャジャ、ジャンジャカジャーン♪
「そのとおり。少なすギターということじゃ」
ギリシャ神話の神々と旧約聖書のお話と
返信削除日本の神々も関わっているようなお話で
最後が駄洒落なんて…。
発想が奇抜ならテンポも軽妙でした。(・・;)
御美子さん
返信削除ご感想どうもありがとうございます。
ちょっと、短すぎましたかね^^
次回があるなら、読ませる作品にしあげたいものです。
内容が濃くて楽しめた。
返信削除確かに、これだけの内容なら、もう少し広げられた気がするが、最後の駄洒落が活きているので、いいのかもしれない。
さすがだった。
mirubaさん
返信削除コメントいただきまして、ありがとうございます。はい、おおせのとおり今回は劇短かになってしまいました(笑)。
リベンジする機会があれば、もう少しストーリー性を持たせたいと思います。
こんばんは(笑)
返信削除悪くはないと思いますよ^^ノ
少し、乗りが木久蔵っぽいかな? とも思いますがw
好きです。これ♪
響 次郎
響さん
返信削除あはは。木久蔵ね、木久蔵。
まさに、そんな雰囲気ですね^^
ご感想、ありがとうございました。