2017年6月22日木曜日

日本人の知らない韓国の常識 番外編 by 美津子

閣僚人事聴聞会で分かる韓流エリート社会(in宮崎弁)

 今日は韓国の最新情報やっちゃけど、まともに書いたら、堅~い話になったとよね。だから、宮崎弁を使ってみるっちゃけど、イントネーションが独特やし、私自身も宮崎弁を使わなくなってからだいぶ経っちょるから、分からんとこは宮崎ネイティブの人に尋ねてみないよ。
 韓国では去年、朴槿恵前大統領が弾劾されて、大統領職停止になって、職権乱用とかの罪で公判中で、金満階級の実態が暴かれるのも気になるっちゃけど、正直言うと、ちょっと飽きてきたとよね。それよりも、新政権の特権階級の問題が出てくる国会の閣僚人事聴聞会が面白いとよ。でも、次から次に問題が発生するから、どこで切ったらいいか迷ったっちゃけど、長官辞退者が出たり、意外な人が長官に任命されたのを機に、目立った人達から紹介してみるかいね。  トップバッターは法務部長官を辞退したばかりのアン・ギョンファン、ソウル大学名誉教授。27歳の時に女性の印鑑を偽造して婚姻届けを出して、婚姻無効の判決が出るまで婚姻関係にあったことがバレたっちゃけど、法的に問題ないから、法務部長官を引き受けるつもり満々やったとよ。でも、今大学に通ってる彼の息子が高校生ん時、校則違反で停学処分になりそうになって、父母会役員の地位を利用して事件をもみ消したことがバレて、観念して辞退したと思ちょったとよ。そしたら、その後、韓国人主婦Gさんから、もっと詳しい事情を聞くことができたっちゃが。約40年前、印鑑を偽造して婚姻届け出すのは珍しくなくて、そのまま婚姻関係を続けた夫婦もいるとと。アン氏の場合は被害女性のお父さんが示談に応じてくれて刑事処分は免れたっちゃけど、離婚歴が残らないよう女性の戸籍を改ざんしたことが法的に問題になったっちゃわ。印鑑偽造しての婚姻届けを反省する気は元々無かったっちゃけど、女性の将来を思ってしたことで長官になりそびれたことを後悔しちょるとと。どこまでも好かん男やがね。今でも韓国では戸籍に離婚歴を残さないようにすることは可能で、法的には問題でも、世間一般には許されちょるらしいから気をつけないよ。

 2人目は、雇用労働部長官候補のチョ・デヨプ高麗大学教授。飲酒運転による免許取り消しだけでも好かんっちゃけど、賃金未払いが常態化した会社を起業していたことが発覚したとよ。雇用労働部って名前からして最も不向きやと思うっちゃけど、まだ候補に残っちょるっちゃが。賃金未払いは勿論違法やっちゃけど、法的責任は起業した会社オーナーじゃなくて、雇われ社長にあるっちゃろね。やっちょることは保守系特権階級と変わらんとよね。3人目は、教育副首相候補のキム・サンゴン元教育監(教育委員会の教育長に相当)。自身の3本しかない論文のうち、修士論文と博士論文は盗用で、1本は二重投稿疑惑があるっちゃけど、2006年に全国教授労働組合委員長だった時、当時の教育副首相に論文盗用の件を追求して、辞任を迫った過去があるとよ。自分のことは棚に上げて人を責めることができるとか、驚くがね~。疑惑の段階ではぜったい謝らん韓流を、どこまで続けられるかが見どころやっちゃわ。

 最後に紹介するとは、初の女性外交部長官カン・ギョンファ元KBS(NHKに相当)アナウンサー。英語が堪能で金大中元大統領の通訳をしたことから、外交官試験免除で外交部(外務省に相当)入り、国連人権高等弁務官事務所の副代表、国連人道問題調整事務所の事務次長補、国連事務総長政策特別補佐官を歴任しちょっとよ。出身大学が延世大学(韓国ベスト3)であることと合わせて、素晴らしい経歴って言う人もいるっちゃけど、外交官試験合格者でもソウル大学出身者でもない点が既存のエリートとは異なるとも言われちょっとよね。国会の人事聴聞会では娘の二重国籍・偽装転入・保険料未納状態での医療保険利用や家族の不動産投資・脱税が発覚して、この点から見たら典型的な韓流エリートのライフスタイルを実践しているって言えるっちゃけど、意外にも特権階級を嫌ってるはずの文大統領に請われて長官に任命されたとよね。この意外な閣僚人事の裏には事情があるっちゃないやろか。新しい外交部長官は任命前の記者会見で人権問題が専門ですって言っちょって、他の問題には不慣れなことが露呈したとよね。韓国で今最も優先すべき米・中・朝関係で既に動き始めちょっとは、統一外交安保特別補佐官のムン・ジョンインとホン・ソクヒョンやっちゃけど、ムン氏は早くもアメリカの記者会見で、言ったらいかん本音を言って大問題になっちょるし、ホン氏は朴槿恵元大統領を政権から引きずり下ろすのを率先したメディアの会長やったから、今後の動向にも注目しちょってね。

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